「映画やドラマに登場するスパイのイニシャルはJ.B.になりがち」という都市伝説をご存じだろうか。しかし、その場で引き合いに出されるのは、大体ジェームズ・ボンドとジェイソン・ボーンだけ。これだけで、J.B.が多いと決めつけるわけにはいきません。ということで、今回はスパイのイニシャルを徹底調査していきましょう!
1.スパイ名鑑
それでは、早速スパイのイニシャルを片っ端から調べていきましょう。なお、ここで言う「スパイ」とは、国の何かしらの諜報機関に属している、またはしていた者、あるいは協力関係にある者とします。また、映画だけでなく、ドラマに登場するスパイたちも対象としました。
王道スパイ映画
『007』ジェームズ・ボンド:J.B.
『ミッション:インポッシブル』イーサン・ハント:E.H.
『ボーン・アイデンティティー』ジェイソン・ボーン:J.B.
『ボーン・レガシー』アーロン・クロス:A.C.
『レッド・オクトーバーを追え!』ジャック・ライアン:J.R.
『キングスマン』ハリー・ハート:H.H.
ゲイリー・”エグジー”・アンウィン:G.E.U.
『コードネームU.N.C.L.E.』ナポレオン・ソロ:N.S.
イリヤ・クリヤキン:I.K.
『アレックス・ライダー』アレックス・ライダー:A.R.
『スパイ・レジェンド』ピーター・デヴェロー:P.D.
『エージェント・ウルトラ』マイク・ハウエル:M.H.
『スパイ・ゲーム』ネイサン・ミュアー:N.M.
トム・ビショップ:T.B.
『ミッシングID』ネイサン・ハーパー:N.H.
『エージェント・ハミルトン』カール・ハミルトン:C.H.
スパイコメディ映画
『オースティン・パワーズ』オースティン・パワーズ:A.P.
『ゲット・スマート』マクスウェル・スマート:M.S.
『アイ・スパイ』ケリー・ロビンソン:K.R.
アレックス・スコット:A.S.
『ジョニー・イングリッシュ』ジョニー・イングリッシュ:J.E.
『セントラル・インテリジェンス』ボブ・ストーン:B.S.
『スパイ・キッズ』グレゴリオ・コルテス:G.C.
女性スパイ映画
『アトミック・ブロンド』ロレイン・ブロートン:L.B.
『レッド・スパロー』ドミニカ・エゴロワ:D.E.
『ソルト』イブリン・ソルト:E.S.
『エージェント・マロリー』マロリー・カネ:M.K.
『チャーリーズ・エンジェル』ディラン・サンダース:A.T.
ナタリー・クック:N.C.
アレックス・マンディ:A.M.
『SPY/スパイ』スーザン・クーパー:S.C.
『ブラック・ウィドウ』ナターシャ・ロマノフ:N.R.
スパイ海外ドラマ
『バーン・ノーティス 元スパイの逆襲』マイケル・ウェスティン:M.W.
『コバート・アフェア』アニー・ウォーカー:A.W.
『CHUCK/チャック』チャック・バトウスキー:C.B.
『サイバー諜報員 インテリジェンス』ガブリエル・ヴォーン:G.V.
『HOMELAND/ホームランド』キャリー・マティソン:C.M.
『クワンティコ/FBIアカデミーの真実』アレックス・パリッシュ:A.P.
『エージェント・カーター』ペギー・カーター:P.C.
『キリング・イヴ』イヴ・ポラストリ:E.P.
『ナイト・マネジャー』ジョナサン・パイン:J.P.
『ティーン・スパイK.C.』ケーシー・クーパー:K.C.
『ジ・アメリカンズ』エリザベス・ジェニングス:E.J.
フィリップ・ジェニングス:P.J.
2.作品紹介
作品の名前だけ挙げるというのもなんなので、軽くいくつかの作品に解説を加えていきたいと思います。
『007』『ミッション:インポッシブル』『ボーン・アイデンティティー』『キングスマン』は皆さんご存じだと思います。『ボーン・レガシー』は『ボーン』シリーズのスピンオフで、ジェレミー・レナー主演。ボーンは出てきません。
『アベンジャーズ』にこんなキャラいたっけという方もいるかもしれませんが、それもそのはず。これはマーベルの『アベンジャーズ』ではなく、1998年のスパイ映画です。とにかく、紛らわしい。
『エージェント・ハミルトン』は北欧版007とも呼ばれる、スウェーデンの映画。本当は、インド版007こと『タイガー 伝説のスパイ』も入れたかったのですが、主人公の本名がわからず断念。同じ理由で『ニキータ』もなし。
『ミッション:インポッシブル』はドラマ『スパイ大作戦』の映画化、『コードネームU.N.C.L.E.』はドラマ『0011ナポレオン・ソロ』の映画化、『アベンジャーズ』『ゲット・スマート』『チャーリーズ・エンジェル』もTVドラマの映画化になります。『冒険野郎マクガイバー』は、リメイクドラマの『MACGYBER/マクガイバー』が作られています。
今回スパイの名前を上げるにあたり、『チャーリーズ・エンジェル』は2003年の映画版の登場人物のものにしました。また、『スパイ大作戦』といえば「おはよう、フェルプス君」なので、二代目リーダーのフェルプス君をチョイス。
こうやって43個のスパイ映画の名前を挙げてきましたが、念のために言っておくとすべてが面白いと言われているわけではないので悪しからず。一般的に、『アベンジャーズ』『アイ・スパイ』の評判がいまいちだということは言っておきます。
ドラマの方は、『インテリジェンス』を除いて、いずれも高評価。『インテリジェンス』もそこまでつまらないわけではないと思うのですが、1シーズンで終わってしまいました。最近だと、『キリング・イヴ』が面白いらしいです。
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3.結果発表
43作品50人のスパイの名前を調べて、果たしてイニシャルがJ.B.の者が何人いたかというと、3人でした。割合にして6%
イニシャルがJ.B.だったのは、ジェームズ・ボンド、ジェイソン・ボーン、ジャック・バウアーの3人だけであり、他にはいませんでした。
他に2人以上いたのは、次のイニシャル
・A.M.:アレックス・マンディ、アンガス・マクガイバー (2人)
・A.P.:オースティン・パワーズ、アレックス・パリッシュ (2人)
・J.P.:ジム・フェルプス、ジョナサン・パイン (2人)
ということで、J.B.というイニシャルが付くスパイは3人で単独トップでした。ですが、3人で多いというのも微妙なところ。ということで結論は、
「イニシャルがJ.B.のスパイは、”比較的”多い」
4.おまけ
今回は主役のスパイのみを対象としたので、3人という多いのか少ないよくわからない数字になってしまいましたが、範囲を広げればイニシャルがJ.B.のスパイは他にも存在します。
・ジョン・ボスレー 『チャーリーズ・エンジェル』
チャーリーズ・エンジェルたちをサポートする人
・JB 『キングスマン』
まさに探し求めていたJBそのままの名前のキャラクターが『キングスマン』には出てきます。エグジーが訓練の一環として飼うことになったパグですが。名前の由来が、ジャック・バウアーなので、ほとんど反則技(笑)
・ジャスティン・ビーバー 『ズーランダーNo.2』
そうそう、J.B.のスパイと言えばこの人がいましたね。実は、ジャスティン・ビーバーはスパイだったのです。『ズーランダーNo.2』では、本人役で出演しています。映画の冒頭でちょっとだけ登場して、すぐに衝撃的な退場をするんですけどね(笑)
↓イニシャル検証シリーズ第1弾