映画の並木道

古今の映画や海外ドラマについて紹介しています。ネタバレは基本的になく、ネタバレするときは事前にその旨を記しています。

映画『アトミック・ブロンド』と女スパイの系譜

Film Fallout Podcast #74 - Atomic Blonde Girls

 

 今回はシャーリーズ・セロン主演のスパイ映画『アトミック・ブロンド』(2017年)です。この映画の感想は、一言で言ってしまえば、シャーリーズ・セロンがかっこいい。それに尽きます。

 

 

1.あらすじ

 ベルリン崩壊直前の1989年、MI6の諜報員が殺され、MI6の極秘リストが紛失する。諜報員ロレーン・ブロントンは、MI6からリストの回収と二重スパイの発見を命じられ、ベルリンに向かう。

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 主演はシャーリーズ・セロン。結構、色んなジャンルの作品に出ていますね。最近だと、『マッドマックス 怒りのデスロード』(2015年)での怪演が記憶に新しいところでしょうか。

 

2.かっこいいシャーリーズ・セロン

 本作の見せ場は何といってもアクションシーンで、R15指定らしく見ごたえがあります。シャーリーズ・セロン演じるロレーンがとにかく強くって、大男でもかなわないです。次々と襲い掛かる敵を、ばったんばったん倒していきます。

 

 でも、ロレーンも当然無傷ではなく、戦いの後はいつもぼろぼろになります。本当に血だらけになって、帰ってきます。痛々しい。これは他のアクション映画と比べてプラスポイント。あまりのも強すぎて、怪我もしないようじゃ、さすがにリアリティがないですからね。昔の007とかはそんな感じでしたけど。

 

 ぼろぼろになっても、ロレーンは何回も立ち上がるので、これは無性にかっこいい。自分は、敵を倒していくところよりも、ここにかっこよさを感じました。

 

3.スパイの基礎知識

 スパイ映画って、知らない単語とか出てきたりすると、ちょっと大変。ということで、本作を見るうえで、これだけは知っておきたいというのをまとめておきます。

 

東西冷戦アメリカを中心とする資本主義国(西側)と、ソ連を中心とする社会主義国(東側)の仲が悪かったこと。1945年から1989年まで続いた。この時期は、両国とも多数のスパイを使って、情報を集めていたらしい。

 

ベルリンの壁崩壊:1989年11月9日に、ベルリンを東西に分けていたベルリンの壁を民衆が破壊した事件。これによって、分裂していた東西ドイツが一気に統合された。これ以前も、東ドイツから西ドイツに逃げる者は後を絶たなかった。

 

MI6:イギリスの諜報機関。ロレーンが所属。

 

KGBソ連諜報機関。ハリウッド映画では、大体敵役。

 

CIAアメリカの諜報機関。MI6と協力することもある。

 

4.ストーリーは……

 スパイ映画って、大体話が途中でよくわからなくなるんですよね。アクションメインの場合は、それでも良いのかなと思いますが。本作も、見るべきはアクションなので、ストーリーは別に良いかなって感じです。

 

 本作はスパイ映画の割に、ストーリーが分かりやすいです。なぜか、観客は二重スパイが誰か最初からわかっていますし、最後のどんでん返しもわかりやすいです。ただ、そのせいなのか、どんでん返しの衝撃があんまりないんですよね。あ、そうなの、という感じでスルーしてしまいそうになります。だから、ストーリーはいまいちかな。

 

5.女スパイ映画

 女優が、ハリウッドでまあまあ売れてくると、こういった女スパイものを作りがち。主役の女優にがっつりフォーカスできますし、アクションシーンやセクシーな要素も盛り込めたりするで、売り出し中の女優にはちょうどいいのかもしれません。

 

 というわけで、有名女優が出ているスパイ系の映画をまとめてみました。条件は、主演が女優1人、物語にCIA等の諜報機関が登場、アクション重視の3点です。

 

・『ソルト』(2010年) アンジェリーナ・ジョリー

・『ハンナ』(2011年) シアーシャ・ローナン

・『アトミック・ブロンド』(2017年) シャーリーズ・セロン

・『レッド・スパロー』(2018年) ジェニファー・ローレンス

・『ブラック・ウィドウ』(2020年予定) スカーレット・ヨハンソン

 

  女性が活躍する最近の風潮を踏まえてか、こういった作品は増えつつあります。こういった作品では、主演女優をたっぷり楽しむことができるのが良いですね。