映画の並木道

古今の映画や海外ドラマについて紹介しています。ネタバレは基本的になく、ネタバレするときは事前にその旨を記しています。

映画『セントラル・インテリジェンス』~ムキムキの元いじめられっ子~

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 『セントラル・インテリジェンス』(2016年)はずっと気になっていました。ようやく見たので、書いていきたいと思います。まず言っておくと、これ面白い。

 

 

1.あらすじ

 元高校の人気者カルビンは、中年になり冴えない会計士になっていた。ある日、高校のころのいじめられっ子だったボブから会いたいと連絡がくる。会いに行ってみたところ、ボブはムキムキのCIAエージェントになっていた。だが、彼はCIAから追われている身で、カルビンは彼の逃亡に巻き込まれる羽目になる。

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 ボブ役は、今ノリに乗っているドウェイン・ジョンソン。プロレスラーとして活躍する一方、そのムキムキの肉体を生かして俳優業も行う。代表作は『ワイルドスピード』シリーズなど。プロレスラーとしてのリングネームから日本では、「ロック様」とも呼ばれます。

 

 カルビン役のケビン・ハートはコメディアン。『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』(2018年)にドウェイン・ジョンソンとともに出演しています。 

 

2.これは鉄板

 本作は無茶をする人と、それに対して文句を言いながらも結局協力し続ける2人を軸とするバディムービーです。こういった構図の映画っていくつかあって、例えば『リーサル・ウェポン』シリーズとか『ラッシュアワー』シリーズなどがあります。すごいのは、これが全部面白いこと。ほとんどハズレなし。

 

 だから本作が面白いのは見る前からだいたいわかっていました。だから、私もずっと見たいと思っていました。結果、期待通り思い切り笑えました。やってることは実は日本の漫才と似ていて、無茶する方がボケで文句を言うのがツッコミです。漫才ってある程度そういったパターンがあるんだけど、飽きることはないですよね。本作もそういった感じで、展開は読めるんだけど面白い。テンポも良いし、アクションもあったりして、全然飽きません。

 

3.元いじめられっ子の行く末

 元いじめられっ子が今はきらきらで、元人気者が今はさえない中年というのが本作のストーリー面での肝。元いじめっ子というのが出てきますが、ボブは過去のいじめを克服できるのか。子供のころの心の傷は深いんだよ、ということか。

 

 そこら辺の掘り下げ方は正直浅い。あまりにもあっさりしすぎてはいると思う。テーマの掘り下げ方に関しては、コメディアクションでも『リーサル・ウェポン』の方が上。ただ、本作においてストーリーはあんまり重要じゃないです。見るときもそう思ってみましょう。

 

4.続編は?

 こういったタイプのアクションコメディって続編が作りやすいです。『リーサル・ウェポン』は4作、『ラッシュアワー』は3作あります。で、続編を作ってもあまり質が落ちない場合が多くて、どれも面白いんですよね。続編を作ってほしくない映画もあるのですが、『セントラル・インテリジェンス』は続編を期待したいです。

 

 今のところ、製作元のワーナーから公式発表はありません。でも、最近のハリウッドの傾向として、続編を作る誘惑には勝てない気がします。

 

 ちなみに、ファンが勝手に作った『セントラル・インテリジェンス2』の予告編がありました。本当にこういった続編ができたら良いですね。

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5.まとめ

 気楽に楽しめるという意味で、本作はすごく面白い。最近はアクション映画も重いのが多いけど、こういった軽めのコメディ調のアクションってやっぱり面白い。80,90年代のアクションって半分くらいコメディだったような気がしますけどね。そういった最近では貴重かもしれない1本。

 

 本当に気楽に、何も考えないぐらいの感じで見て大丈夫です。そうすれば、結構笑えるし、面白い。定番だから、誰が見てもはずれないです。楽しみたいときにおすすめ。