映画の並木道

古今の映画や海外ドラマについて紹介しています。ネタバレは基本的になく、ネタバレするときは事前にその旨を記しています。

ドラマ『ドクター・フー』シリーズ1~ファンタステック!~

f:id:presbr:20191219233749p:plain

BBC One https://www.bbc.co.uk/programmes/p00s6bcl/p00s69dj より

 イギリスのドラマといえば『ドクター・フー』。人間の姿をした宇宙人のドクターが、地球人のコンパニオンとともに、タイムトラベルをしながら宇宙を旅するSFアドベンチャーの人気作です。

 

 1963年から現在でも放送されている、長寿人気シリーズの『ドクター・フー』。実は、1989年に一度終了したのですが、2005年から復活して現在に至ります。今回紹介するのは、再開してからの最初のシーズンとなるシリーズ1(一般的に『ドクター・フー』では、2005年からの新シリーズをシリーズ〇と呼ぶのが慣例)。

 

シリーズ1予告編

www.youtube.com

登場人物

ドクター

 『ドクター・フー』の主人公。名前はあるのかないのか知りませんが、とにかく”ドクター”。医者とか博士とかいう意味ではありません。ポリスボックス型のタイムマシン「ターディス」で、宇宙と時間を旅しています。

 

 ドクターは、宇宙人の種族の一つタイムロードの唯一の生き残り。他のタイムロードは、ダーレクとの大戦争「タイム・ウォー」で皆亡くなってしまったそうです。ドクターは、普段は陽気で楽しい人なのですが、時にこういった背景から孤独さが垣間見られることもあります。

 

 シリーズ1でドクターを演じているのは、イギリスの俳優クリストファー・エクルストン。坊主で大きな耳と、北部訛りしゃべりが特徴的。いつも革ジャンを着ています。口癖は「ファンタスティック!」。見た目は真面目な雰囲気なのに、飄々とおかしな事ばかり口走る姿が印象的です。

 

ローズ・タイラー

 シリーズ1~2で、ドクターと一緒に旅をするコンパニオンは、ローズ・タイラー。ロンドンっ子の女子大生です。現代のロンドンに彼氏がいる割には、すぐに良い男に目が行ってしまいがちなところもあります。活動的で、すぐに単独行動をしてどこかに行ってしまいがちです。

 

 演じているのは、イギリスの女優ビリー・パイパー。当時24歳。この『ドクター・フー』に出演する前には、歌手として活動していました。15歳のときにリリースした1stシングル「Because We Want To」と2ndシングル「Girlfriend」は、いずれも全英チャートで1位を獲得しています。イギリスでは、かなり人気があった模様。

 

 これは2000年リリースの「Something Deep Inside」のパフォーマンス。いかにも、2000年頃っぽい曲ですねえ。

www.youtube.com

感想

 自分は、これで『ドクター・フー』に完全にはまりました。基本的には1話完結なのですが、どんどん次のエピソードが観たくなります。自分はすでにマット・スミス版のシリーズ5~7はすでに観ているのですが、それと比べると話はシンプル。そのため、気軽にどんどん観ていくことができます。

 

 映像には、いろいろとちゃちなところがなくもないですが、そこはもう『ドクター・フー』の味。『ドクター・フー』の魅力は、B級SF的とも言えることを、ちゃんとやっているところにもあります。皆大好きソニックドライバーや、ターディスもたくさん出てきます。そして、今シーズンにはあの最強の悪役ダーレクも登場とあってアガる⤴

 

 このあまり複雑すぎないストーリーというのは、感動的なストーリーを伝えるのにもよく機能しています。特に、第8話「父の思い出」は、タイムトラベルを用いて親子の感動的な物語が語られていました。敵と戦って楽しいだけじゃなくて、感動できるところもあるのが『ドクター・フー』の良さです。

 

まとめ

 やっぱり『ドクター・フー』最高!惜しまれながらもクリストファー・エクルストン=ドクターはシリーズ1で終わりで、シリーズ2~4のドクターはデヴィッド・テナントになります。別に、エクルストンの人気がなかったというわけではなく(むしろ大歓迎されていた)、キャラクターの固定化を避けるために交代されたようです。

 

 加えて、シリーズ2の後に始まった『秘密情報部トーチウッド』というスピンオフドラマもあります。こちらは、シリーズ1でも登場したキャプテン・ジャックが主人公のドラマだそうです。こちらも楽しみ。

 

presbr.hatenablog.com

psbr.hatenablog.com