映画の並木道

古今の映画や海外ドラマについて紹介しています。ネタバレは基本的になく、ネタバレするときは事前にその旨を記しています。

『ピラニア』はちゃんと”見せてくれる”良いB級映画です。『ピラニア リターンズ』も!

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https://www.themoviedb.org/movie/43593-piranha-3d より

 ときには、バカバカしい映画を観たくなることもありますよね?今回は、そんなときに最適のバカ、グロ、エロが全て詰まった『ピラニア』をご紹介!

 

 

基本データ

・原題:Piranha

 ※劇場公開時は3D映画として公開されたため、タイトルは『Piranha 3D』

・公開日:2010年8月20日アメリカ)、2011年8月27日(日本)

・上映時間:87分

・監督:アレクサンドル・アジャ(『マニアック』『クロール-凶暴領域-』)

・出演:スティーブン・R・マックイーン、エリザベス・シュー

・あらすじ:

  アリゾナ州ヴィクトリア湖は、浮かれた若者たちでにぎわっていた。一方、湖の中では、絶滅したと思われていた古代のピラニアが復活。人を容赦なく食いちぎるピラニアは、やがて人々を襲い始める。

・予告編:

www.youtube.com

実は豪華キャスト

 内容はいかにもB級パニック映画なのですが、キャストは意外と名の知れた人も多いです。主演のスティーブン・R・マックイーンは、ドラマ『ヴァンパイア・ダイアリーズ』のレギュラー、その母親役のエリザベス・シューは『バック・トゥ・ザ・フューチャーPart 2』『Part 3』に出演しています。

 

 それだけではありません。海洋博士のおじいさんは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のドクことクリストファー・ロイド。今回『ピラニア』で、奇しくもエリザベス・シューと再共演を果たすことになりました。

 

 さらにさらに、最初にピラニアに食われてしまうおじさん、誰かわかりましたか? 正解は『ジョーズ』に出演していたリチャード・ドレイファスなのです! 水中パニック映画で、その元祖と言える『ジョーズ』の出演者を最初に出して、しかも殺してしまうとは、なんとも粋ではないですか(笑)

 

 ちゃんと見せてくれる楽しさ

  『ピラニア』の一番良いところは、ちゃんとすべて見せてくれるところ。B級パニック映画だと、予算がないので、メインの怪物すらほとんど出てこない場合も多いです。その点、この『ピラニア』は、ややCG感が強いにしても、ちゃんとピラニアが出てきます。それも、たくさん。

 

 そして、グロいシーンもちゃんと見せてくれます。ピラニアに食われて、全身が血だらけになるなんて序の口。足が付け根からもげてしまったり、体が真っ二つになったりします。それも、たくさん。

 

 加えて、こういったB級映画らしく、ちゃんとエロシーンもあります。上裸の女性が出てきます。それも、たくさん(笑)

 

 そういった、我々がB級パニック・ホラー映画に期待している要素を、すべてちゃんと見せてくれるのです。ほとんどのB級映画は、パッケージでそういったシーンがあることを匂わせるだけで、肩透かしになることが多いので、『ピラニア』は貴重。

 

ジョーズ』+α

 映画冒頭でリチャード・ドレイファスが殺されるところからもわかるように、この映画は『ジョーズ』オマージュが頻繁に登場します。特に、湖畔の阿鼻叫喚の図は明らかにそう。というか、むしろこの場面に関しては、『ジョーズ』をさらにパワーアップさせた感じです。だって、『ジョーズ』はこんなにグロくはなかったもの(笑)

 

 数人がボートに乗って、湖に出ていく展開もちょっと『ジョーズ』っぽい。もちろん『ジョーズ』の方が、人間ドラマの描き方の上手さや、「見えない」恐怖を徹底している点で優れている作品ではあります。でも、『ピラニア』も、すべてをしっかり「見せる」ところや、ストーリーに家族の絆という一つの筋が通っていたりと、見どころがあります。

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続編『ピラニア リターンズ

 2012年には、続編の『ピラニア リターンズ』(原題:Piranha 3DD)が作られました。今度は、プールを舞台にピラニアたちが大暴れ。登場人物はほとんどが入れ替えられていますが、クリストファー・ロイドや湖畔で勇敢にもピラニアにスクリューを向けて人々を助けた保安官は再登場します。

 

 主人公は、若い女の子。『ピラニア』では、湖畔でピラニアに食べられる側の人間です(笑) とても可愛いんですけど、この人が生き残っちゃうのかぁという感じ。

 

 バカ、グロ、エロさは『ピラニア』に負けていません。舞台が湖からプールに移り、若干のスケールダウンはありますが、相変わらず足はもげて、首は飛んでいきます。ヌードの女性もたくさん出てきますよ(笑)

 

 でも、自分が『ピラニア リターンズ』を観て印象に残ったのは、ほぼデヴィッド・ハッセルホフのみ。80、90年代に『ナイトライダー』や『ベイウォッチ』などのTVドラマに主演して、非常に人気のあった人です。『ピラニア リターンズ』は、この『ベイウォッチ』のネタがとにかく多い。しかし、元ネタをあまり知らない自分はノリきれず。デヴィッド・ハッセルホフと『ベイウォッチ』に頼りすぎた内容はいまいち。

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『ピラニア』感想まとめ

 まとめるなら、『ピラニア』は一見の価値ありと言えるでしょう。B級パニック・ホラー映画に求めるものを、ここまでしっかりと見せてくれる映画も他にありません。バカ、グロ、エロを見たい!というときに超おすすめ。あなたが期待しているものの、2倍の量で見せてくれます。

 

 続編の方は、『ピラニア』が気に入ったという人なら見る価値はあります。少々スケールダウンしているものの、バカ、グロ、エロはしっかり見せてくれます。加えて、デヴィッド・ハッセルホフのファンはこの『ピラニア リターンズ』の方だけで良いので観ましょう。たぶん楽しいはず。

 

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