みんな、エル・ファニング好きでしょ。エル・ファニングを見たことがない人も、エル・ファニングは好きです(笑)今回は、そんなエル・ファニングが主演し、歌っている『ティーンスピリット』の紹介です。
基本データ
・原題:Teen Spirit
・公開年:2019年4月12日(アメリカ)、2020年1月10日(日本)
・監督:マックス・ミンゲラ(今回が監督デビュー)
・出演:エル・ファニング
・あらすじ:
イギリス・ワイト島の田舎に住む17歳のヴァイオレット・ヴァレンスキ。父親は家を出てしまい、友達も少なく、孤独な生活を送っていた。そんなある日、音楽オーディション番組「ティーンスピリット」の広告を見つけ、参加を決意する。
・予告編:
曲解説
『ティーンスピリット』の見どころは何といってもエル・ファニング演じるヴァイオレットの歌唱シーン。まずは、その歌唱シーンをまとめてご紹介していきます。
I Was A Fool ティーガン&サラ
ヴァイオレットが最初にバーで歌う曲です。バラード調で、少し寂しい印象の曲になっています。原曲は、カナダの女性デュオ、ティーガン&サラが歌っていました。ティーガン&サラは、『レゴ・ムービー』の主題歌「Everything is Awesome」も歌っています。
Dancing On My Own ロビン
ワイト島地区予選でヴァイオレットが歌う曲です。I Was A Foolとはうって変わり、アップテンポな曲となっています。原曲は、スウェーデンのシンガーソングライター、ロビンの曲。2016年にカラム・スコットによりカバーされ、こちらもヒットしました。
Lights エリー・ゴールディング
ワイト島地区予選決勝で歌う曲です。ステージも豪華になり、歌にも力強さが増してきます。原曲は、イギリスの人気シンガーソングライター、エリーゴールディングの曲。希望について歌った内容になっています。
Little Bird アニー・レノックス
ヴァイオレットが地区予選に落ち、その後やっぱり本選に進めることがわかった後に、バーで歌う曲になります。一番明るい雰囲気の曲です。原曲は、イギリスのシンガーソングライター、アニー・レノックスが歌ったものです。
Good Time カーリー・レイ・ジェプセン&アウル・シティ
「ティーンスピリット」決勝のオープニングで、決勝進出者が皆で歌う曲です。原曲は、カーリー・レイ・ジェプセンとアウル・シティが歌った曲。かなりヒットしたので、どこかで聞いたことがあるのではないでしょうか。
Don't Kill My Vibe シグリッド
ヴァイオレットが決勝で歌った曲です。元は、ノルウェーの女性シンガーソングライター、シグリッドのデビュー曲。シグリッドは、田舎町の出身で、ファーストアルバムが21歳のときだったりと、何となくヴァイオレットとの共通点も感じられます。
Wild Flowers
エンドロールで流れる曲です。これは、カーリー・レイ・ジェンセンとジャック・アントノフがこの映画のために書き下ろした新曲になります。それだけに、一番エル・ファニングの声に合っていた曲だと感じられました。
感想
オーディション番組で素人の若者が成功していくという話は、定番ではありますが、楽しいものです。ただ、今回はそれ以外の要素がいかんせん弱い。ヴァイオレットを取り巻く状況には、孤独、父親の喪失感、貧しさ、プロデューサーのブラドとの不和などなどがあるわけですが、いずれの要素もあまり掘り切れていない印象がします。
おそらく、一番描きたかったのはヴァイオレットの孤独だと思うので、そこを軸にして、ブラドやバンドの仲間と上手くやっていくみたいな展開が良いのかな?これも『ピッチ・パーフェクト』とかで、ド定番ではありますけどね。でも、『ピッチ・パーフェクト』がこのテーマをしっかり扱えていたかといえば、そうも思えないので、一度ちゃんとやってみるというのはアリなのかも。
見どころといえば、エル・ファニングの歌唱シーンの他に、オーディション番組の雰囲気もそう。どんどん規模が大きくなっていくにつれて、演出も派手になり、グイグイ盛り立てていきます。
そして、あんまり映らないんだけど、ワイト島の画も良かった。エル・ファニングがアウトドア系のウインドブレーカーを着て、馬の世話をしているところは絵になってたなぁ。個人的には、そういった画をもっと見たかった気持ちもあります。
まとめ
総括として、『ティーンスピリット』はストーリー面では弱さが見られます。でも、オーディション番組のシーンは良かったし、エル・ファニングが歌っているから、それは楽しかった。エル・ファニングのファンは絶対に観るべき!そして、すべての人類はエル・ファニングのファンなので、全員観るべきです(笑)
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↓エル・ファニング、ティモシー・シャラメ、セレーナ・ゴメス出演