アカペラをテーマした作品で、アメリカではスマッシュヒットを記録しました。この後、『ピッチ・パーフェクト2』(2015年)、『ピッチ・パーフェクト ラストステージ』(2018年)という続編が2作作られています。
1.あらすじ
DJを目指す大学生のベッカは、乗り気ではないながらもアカペラサークルに入ることに。そこで、彼女は個性豊かな仲間たちとともに全国大会を目指す。(2012年製作)
主演は、アナ・ケンドリック。『マイレージ・マイライフ』(2009年)、『トワイライト』シリーズ(2008年~)などに出演しています。ブロードウェイで活躍していたことがあり、ミュージカルの経験が豊富です。
2.アカペラの世界
アカペラをテーマにしているということで、当然アカペラシーンはたくさん出てきます。シンプルに、アカペラをする人はすごいと思います。自分は絶対できないです。
ただ、『ピッチ・パーフェクト』に出てくるアカペラが特別上手いのかどうかが自分にはよくわからないです。ハモネプもろくに見ないので、アカペラをほとんど聴いたことがありません。たぶん皆が言っている通り、上手いのでしょう。
3.キャラがブレすぎ
どうしても気になったのが、登場人物のキャラがブレがちなことです。ストーリー自体はベタなので、登場人物が何を言おうとストーリーはわかるのですが、キャラがブレているせいでちょっと微妙な感じになっています。
まずは、主人公のベッカ。主人公なんですが、存在感が薄い。最初はサークルなんてちゃらちゃらしたことは嫌だみたいな雰囲気を出しておきながら、オーディションにはちゃんと来て、その後の練習も結構張り切ってやっています。最初は一人でも良いやと思っていたけど、やっぱり仲間がいると良いねっていう話にしたいのだと思いますが、それにしては序盤からやる気ありすぎ。結局、ベッカ自身がほとんど変化していないように思えます。
アカペラサークルの先輩たちも、キャラがブレてる。サークルの伝統を守る保守的な人たちかと思いきや、最初からふとっちょ・エイミーなどかなりの個性派を抵抗もなくメンバーに入れています。そのくせ、ベッカとはバチバチに対立するというのはよくわからない。保守派なら、最初のメンバー選考ももっと保守的にやれば良かったのでないでしょうか。後から、ベッカに説得されて仕方なく個性派メンバーも入れるとかいう流れなら、まだ自然な気がします。
どうせなら、ふとっちょ・エイミーを主役にしてしまった方が面白そうですけどね。だからと言って斬新なストーリーになるわけではないですが、少なくとも彼女の方は言動が比較的一貫していましたから。
4.アナ・ケンドリックとCups
救いは、アナ・ケンドリックが可愛いこと。最近見た映画の中では、一番ぐらいに可愛いです。MGC入りはほぼ確実です(MGCを知らない人はリンクの記事を参照)。
劇中の歌で一番人気がでたのは、ベッカがオーディションで披露したCupsです。コップに合わせて歌を歌うというのは斬新でした。アメリカでは、これを真似する人もかなりいたそうです。ちなみに、Cupsに関しては、独自にミュージックビデオが作られています。もはやアカペラではないですが(笑)
5.まとめ
アカペラ映画『ピッチ・パーフェクト』。アカペラ好きな人は絶対に見るべきです。ただ、キャラクターは個性的ではあるものの、言動に一貫性がない人もいます。そこは、優しい目で見逃してあげましょう。とりあえず、歌っているシーンを楽しむのがおすすめです。
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