今回は『ハングオーバー』シリーズの一作目『ハングオーバー!消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』(2010年)のご紹介。『ハングオーバー』シリーズって、邦題では順番が分かりずらいのですが、!の数で見分けられます。二作目は『ハングオーバー‼史上最悪の二日酔い、国境を越える』、三作目は『ハングオーバー!!!最後の反省会』です
1.あらすじ
結婚式直前のダグは独身最後の日を楽しむために、友人のフィルとストゥ、新婦の弟のアランとともにラスベガスへ向かう。翌朝、ひどい二日酔いの中で目覚めた彼らだったが、ダグがいないことに気づく。さらに、部屋にはトラや知らない赤ちゃんがいた。昨夜の記憶をなくした彼らは、なんとかして昨夜の行動を解明し、ダグを見つけ出そうとする。
主役3人組の一人、フィルを演じるのはブラッドリー・クーパー。最近、『アリー スター誕生』(2018年)で監督業にも手を出し始めた人気俳優。アカデミー賞にもたくさんノミネートされています。
あと、マイク・タイソンが出てますよ。あのボクサーの。カメオ出演の割には、結構がっつり出ています。
2.なんでこんなことに!?
物語は始終、「なんでこんなことになったんだ!?」という調子で進んでいきます。部屋にトラや赤ちゃんがいて、パトカーを盗んで、ストリッパーと結婚したことになっています。そして、なぜかダグがいません。どれもこれも、とんでもないことだらけです。
しかもこれらのことは、いずれも彼らが一晩のうちにやったようです。いくら泥酔していたとはいえ、これはとてつもない。ジャック・バウアーよりも忙しい一晩だったことでしょう。
なぜこんなことになったのか彼らは探っていくのですが、結局酒とドラッグの勢いですべて成し遂げたらしいです。トラをホテルの部屋に持ち込むことができるのか?とも思いますが、どうやらできたようです。
3.究極のドタバタ
結論もそんな感じで他愛のないものですが、本作の面白いところはそのドタバタした感じですよね。怒涛のように畳みかけられる意味不明な事態の収拾に彼らは追われることになります。その中で、悪党に襲われたり、警官からパワハラを受けたりします。酔ってもいないのに、ここでも様々なことに巻き込まれてしまします。
個人的に一番面白かったのは、ストゥがピアノを弾いて歌っているところ。「トラは、キャットウーマンのハル・ベリーの夢を見ているのかな」「ダグはヤク中の変態に殺されちゃったかも」なんじゃこの歌は(笑)
4.まとめ
なんか色々書こうと思ったのですが、改めて考えるとストーリーがほとんどなくてあっけにとられてしまった。一応、昨晩に彼らが何をしたのかを探るミステリー要素もあるのだが、結局ろくな説明がつくわけでもない。
それでも、これは面白い。ただ、面白い。いかにもアメリカ的な笑いがふんだんに盛り込まれた映画です。深いことを考えずに、お酒を片手に楽しんでください。翌日にはこの映画の記憶がないかもしれませんが(笑)