2019も、色々な映画が公開されました。良い映画もあれば、それほどでなかったものもあったり。個人的には、今年の下半期になってから劇場に頻繁に行くようになりました。
今回は、2019年に日本で劇場公開された映画作品の中から、自分が面白かった映画を選んでいこうと思います。上記のような理由もあって、下半期の作品の方が多かったり、そもそも観ている作品数が大したことがないという問題もありますが、あくまでも個人のランキングなので悪しからず。こういう作品もあったなあというぐらいの感覚で読んでいただけると嬉しいです。
加えて、各部門賞も考えてみました。こっちは、総合ランキングよりも、さらに主観が強くなっています。私が、今年観た作品についてはこの記事の一番下に各記事へのリンクとともに記してあるので、ご参照ください。
部門別
技術部門
・主題歌賞 Turning My Life Around『アナと世界の終わり』
次点 Cold Summer『サマー・オブ・84』
・ベストシーン賞 ローマでのダンスシーン『クローゼットに閉じこめられた僕の奇想天外な旅』
・視覚効果賞 『ファースト・マン』
・音響効果賞 『ジョーカー』
・デザイン賞 『女王陛下のお気に入り』
・脚本賞 『盲目のメロディ インド式殺人狂騒曲』
ゾンビ・ミュージカル映画『アナと世界の終わり』は音楽が最高!今年の主題歌賞は、その中でもとびきりにごキゲンなTurning My Life Aroundに決定です。少年たちの運命を暗示しているようだった『サマー・オブ・84』のCold Summer も印象的でした。
『クローゼットに閉じ込められた僕の奇想天外な旅』は、ローマでのダンスシーンがとてもハッピーで、これだけでこの映画を観にきて良かったと思わせられました。『ファースト・マン』の月面着陸シーンは、感動的。人類には、もう一度月に行ってほしいと願っています。『ジョーカー』は、ホアキンの演技だけでなく、音楽もかなり効果的に使われていました。
『女王陛下のお気に入り』は、18世紀の英国王室の豪華絢爛な姿が、目を楽しませてくれます。天才的な脚本を作り出した『盲目のメロディ』は、ダントツで今年のベスト脚本です。
個性派部門
・ポスター賞 『アメリカン・アニマルズ』
・やりすぎ大賞 『ロボット2.0』
・トラウマ大賞 『サマー・オブ・84』
・最強キャラクター賞 キャプテン・マーベル『キャプテン・マーベル』
・ベスト・コンボ賞 コロンバス&タラハシー&ウィチタ&リトルロック『ゾンビランド:ダブルタップ』
・ベスト・カップル賞 リック・ダルトン♡クリフ・ブース『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
日本版の映画ポスターは、詰め込みすぎるきらいがあるのですが、シンプルにまとめた『アメリカン・アニマルズ』のポスターはカッコよかった。前作に続き、おじさんロボットが大暴れしてくれた『ロボット2.0』は、いい意味でやりすぎ(笑)『ミスト』レベルのトラウマエンディングを迎える『サマー・オブ・84』は、今年のトラウマ大賞。キャプテン・マーベルは強すぎ。あなたがいれば、サノスを一撃で倒せたのでは?(笑)
奇跡的に前作と同じキャストが集まった『ゾンビランド:ダブルタップ』は、もうこの4人が揃っているだけでありがとうございます。お前ら熱々夫婦かよ、という仲の良さを見せつけた『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』のリック&クリフはベスト・カップルです(笑)
演技&監督部門
・主演男優賞 ホアキン・フェニックス 『ジョーカー』
・主演女優賞 カレル・トレンブレイ 『さよなら、退屈なレオニー』
・助演男優賞 ジョシュ・ハミルトン 『エイス・グレード』
次点 ブラッド・ピット 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
・助演女優賞 レベッカ・ファーガソン 『ドクター・スリープ』
次々点 マーゴット・ロビー 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
・新人賞 エルシー・フィッシャー 『エイス・グレード』
次点 エラ・ハント 『アナと世界の終わり』
・監督賞 クエンティン・タランティーノ 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
『ジョーカー』での、ホアキンの演技には完全に恐れ入りました。カレル・トレンブレイは、まだまだ若手ながらも、『さよなら、退屈なレオニー』で魅せた目の演技は良かったです。『エイス・グレード』のジョシュ・ハミルトンは、不器用だけれど娘を全力で愛するお父さんが、非常に印象的でした。『ワンハリ』のブラピも、もちろん良かった。
混戦の助演女優賞を制したのは、レベッカ・ファーガソン。『ドクター・スリープ』での文字通り美魔女っぷりは、誰にも負けません。『イエスタデイ』のリリー・ジェームズも良かったなあ。『ワンハリ』のマーゴット・ロビーは、特に何もしてないんだけど、彼女の存在があってこそのこの映画であり、最高でした。
順当に考えれば、『女王陛下のお気に入り』の3人(オリビア・コールマン、エマ・ストーン、レイチェル・ワイズ)の演技は文句なく素晴らしい。でも、それは皆知っているし、オリビア・コールマンに関してはアカデミー賞も獲ってるから今回は三人とも殿堂入り。
『エイス・グレード』のエルシー・フィッシャーは、今後も確実にキャリアを伸ばしていってくれるでしょう。エラ・ハントは、自分の推し。主演女優賞のカレル・トレンブレイも、実質的に新人なので、この3人の成長に期待していきたいところです。監督賞は、『ワンハリ』で抜群のセンスを見せつけてくれたタランティーノに授与。
総合ランキング
第1位 『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
第2位 『ジョーカー』
第3位 『盲目のメロディ インド式殺人狂騒曲』
第4位 『エイス・グレード』
第5位 『アナと世界の終わり』
第6位 『ゾンビランド:ダブルタップ』
第7位 『アベンジャーズ/エンドゲーム』
第8位 『ドクター・スリープ』
第9位 『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』
第10位 『女王陛下のお気に入り』
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』を観たとき、ずっとこの中の世界にいたいなと感じさせられました。そんな映画体験ができる作品は他になかったので、これが今年の1位。『ジョーカー』に関しては、もう言うまでもなくというところかもしれない。自分も大いに衝撃を受けた作品でした。
インド映画『盲目のメロディ』は、とにかく脚本の上手さに舌を巻きました。加えて、音楽や役者陣も良い味を出していて、文句なしの傑作。SNS時代の新しい青春映画『エイス・グレード』は、4位。前半の主人公の状況も、痛いほどに伝わって来ただけに、お父ちゃんの言葉が心にしみます。
ゾンビ・ミュージカルの『アナと世界の終わり』は、映画の出来としてはいくつか気になるところもありますが、私の偏愛でトップ5入り。とにかく音楽が最高で、エラ・ハントという女優に出会えたということもあり、自分はこの作品が大好き!『ゾンビランド:ダブルタップ』は、エマ・ストーン、ジェシー・アイゼンバーグら超人気俳優たちが、再集結してくれただけでも感謝感激。パワーアップした対ゾンビ戦も、痛快でした。
『エンドゲーム』は、シリーズ完結作としてこれ以上はない出来。個人的にはトニー・スタークやスティーブ・ロジャースへの愛着もさほどないのですが、それでも感動しました。『ドクター・スリープ』は、『シャイニング』の続編としてというよりは、単体のホラー・アクション映画として非常に面白かったです。
『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は、とにかく楽しかった。『女王陛下のお気に入り』は、家での鑑賞となったのですが、女優陣の演技力に圧倒されました。ただのわがままに見えて、実は悩みや苦悩を抱えるアン女王というキャラクターも素晴らしかったです。
まとめ
ということで、マイベスト・ムービーは『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』でした。3~5位の3作品は、ミニシアター向けの作品だったので、やや知名度が低いのですが、いずれもとても面白かったです。おすすめ。
ランキングは以上なのですが、もちろんこれ以外にも素晴らしい作品がたくさんあります。特に、下記の「今年観たかった映画」に挙げた作品はいずれも評判がとても良いので、近いうちに観られたら良いなと思っています。
今年観た公開映画リスト(各記事へのリンクも張ってあります)
『ファースト・マン』『女王陛下のお気に入り』『キャプテン・マーベル』『シャザム!』『アベンジャーズ/エンドゲーム』『アナと世界の終わり』『クローゼットに閉じこめられた僕の奇想天外な旅』『アメリカン・アニマルズ』『さよなら、退屈なレオニー』『サマー・オブ・84』『HOT SUMMER NIGHTS/ホット・サマー・ナイツ』『ハミングバード・プロジェクト 0.001秒の男たち』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』『ディリリとパリの時間旅行』『エイス・グレード』『イエスタデイ』『ジョーカー』『ロボット2.0』『盲目のメロディ インド式殺人狂騒曲』『ゾンビランド:ダブルタップ』『ドクター・スリープ』『フライング・ジャット』『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』
今年観たかった映画
『スパイダーマン:スパイダーバース』『グリーンブック』『ブラック・クランズマン』『バジュランギおじさんと、小さな迷子』『バイス』『ハッピー・デス・デイ』『やっぱり、契約破棄して良いですか?』『テルアビブ・オン・ファイア』etc…