映画の並木道

古今の映画や海外ドラマについて紹介しています。ネタバレは基本的になく、ネタバレするときは事前にその旨を記しています。

インド映画の興行収入ランキング

f:id:presbr:20191005190922j:plain

 近年、ますます勢いを増しつつあるインド映画。そのインド映画の宣伝では、よく「歴代1位!」とか書いてあるんですよね。でも、実際のところインド映画で流行っているのって何だろうなと気になったわけです。ということで、調べてみました。

 

 

1.インド国内歴代興行収入ランキング

 それでは、早速インド国内の歴代興行収入ランキングです。今回のデータは、Box Office India https://www.boxofficeindia.comをもとにさせていただきました。データはすべて2019年9月12日時点のものになります。また、日本で公開された作品については、原則として邦題で書いてあります。

 

1位.『バーフバリ 王の凱旋』(2017年) 70億8990万ルピー

2位.『ダンガル きっと、強くなる』(2016年) 49億5250万ルピー

3位.『PK』(2014年) 44億8740万ルピー

4位.『Tiger Zinda Hi』(2017年) 43億2430万ルピー

5位.『SANJU サンジュ』(2018年) 43億840万ルピー

6位.『バジュランギおじさんと、小さな迷子』(2015年) 42億2130万ルピー

7位.『スルターン』(2016年) 41億4140万ルピー

8位.『パドマーワト 女神の誕生』(2018年) 36億890万ルピー

9位.『チェイス!』(2013年) 34億8730万ルピー

10位.『Kick』(2014年) 28億3520万ルピー

11位.『チェンナイ・エクスプレス 愛と勇気のヒーロー参上』(2013年) 27億8130万ルピー

12位.『きっと、うまくいく』(2009年) 27億3820万ルピー

13位.『Prem Ratan Dhan Payo』(2015年) 26億7540万ルピー

14位.『Golmaal Again』(2017年) 26億4180万ルピー

15位.『Bajirao Mastani』(2015年) 25億5410万ルピー

16位.『タイガー 伝説のスパイ』(2012年) 25億1150万ルピー

17位.『ハッピー・ニュー・イヤー』(2014年) 24億830万ルピー

18位.『ロボット2.0』(2018年) 23億9680万ルピー

19位.『クリッシュ』(2013年) 23億7460万ルピー

20位.『若さは向こう見ず』(2013年) 23億6740万ルピー

 

その他、日本でも公開された人気作品の順位は以下の通り

27位.『ダバング 大胆不敵』(2010年) 19億3370万ルピー

28位.『バン・バン!』(2014年) 19億1960万ルピー

37位.『バーフバリ 伝説誕生』(2015年) 16億5060万ルピー

44位.『ラ・ワン』(2011年) 15億3950万ルピー

53位.『闇の帝王DON ベルリン強奪作戦』(2011年) 14億7660万ルピー

90位.『パッドマン 5億人の女性を救った男』(2018年) 10億530万ルピー

 

 ダントツの一位は『バーフバリ 王の凱旋』でした。やっぱり、それほどの映画ではありますよ。4位の『Tiger Zinda Hi』は16位の『タイガー 伝説のスパイ』の続編です。『タイガー 伝説のスパイ』は面白かったから、続編も日本でやってほしいなあ。

 

 18位の『ロボット2.0』は、日本でも10月25日公開予定。前作『ロボット』(2012年)よりもパワーアップしているというので、期待大。

 

psbr.hatenablog.com

 

2.世界におけるインド映画

 ここまで、ルピーで書いてきましたが、現在のルピーのレートは1ルピー=1.51円=0.014ドル(2019年9月12日16:45現在)になります。『バーフバリ 王の凱旋』の興行収入を換算すると、約106億3600万円=9947万ドルです。

 

 一方、先日世界興行収入ランキング1位になった『アベンジャーズ/エンドゲーム』の世界興行収入は約28億ドル。『バーフバリ 王の凱旋』の世界興行収入は80億ルピー=1億1200万ドルほどなので、まだまだかもしれない。ちなみに、日本国内1位の『千と千尋の神隠し』(2001年)の成績は304億円ほど。意外と多い。ただ、2001年の記録がいまだに破られていないというのはどうなのだ?

 

 『天気の子』はすでに120億円越えらしいので、『バーフバリ 王の凱旋』はこれにも負けてしまうことになるが、心配はいらない。ランキングを見てもらえば分かると通り、ほとんどの作品は2010年以降の作品です。つまり、これはインド映画界が現在進行形で大きくなっているということ。今後も毎年のように、記録を塗り替える作品が出てくると思います。期待しかないですね。

 

3.3大カーン

 やっぱり、インド映画の話をするなら「3大カーン」には触れなければいけません。3カーンとは、1965年生まれの俳優、アーミル・カーン、シャー・ルク・カーン、サルマーン・カーンという3人の総称です。なぜ、この3人がまとめて呼ばれるかというと、名前と誕生年が一緒なだけじゃなくて、この3人はインド映画界でもダントツで人気があるから。国内興行収入ランキングTOP20で、彼らが出ている作品をまとめてみよう。

 

アーミル:『ダンガル きっと、強くなる』(2位)

     『PK』(3位)

     『チェイス!』(9位)

     『きっと、うまくいく』(12位)

 

シャー・ルク:『チェンナイ・エクスプレス 愛と勇気のヒーロー参上』(11位)

       『ハッピー・ニュー・イヤー』(17位)

       

サルマーン:『Tiger Zinda Hi』(4位)

      『バジュランギおじさんと、小さな迷子』(6位)

      『スルターン』(7位)

      『Kick』(10位)

      『Prem Ratan Dhan Payo』(13位)

      『タイガー 伝説のスパイ』(16位)

 

 なんと、この3人だけで12作品になってしまった。この3人の壁は厚い。ちなみに、2010年には『マイ・ネーム・イズ・ハーン』(90位)が公開されています。邦題だとハーンですが、原題はKhanで3人の名前と同じです。この映画の主演は、シャー・ルク・カーン。勝負ありですかね?

 

 ランビール・カプールが『SANJU サンジュ』(5位)、『若さは向こう見ず』(20位)に主演、『PK』(3位)に出演しているので、この人もかなり勢いがあります。こちらも要チェック!

 

栄えある1位の映画↓

presbr.hatenablog.com

 

9位の映画↓

presbr.hatenablog.com

 

世界ランキングと未来予測↓

presbr.hatenablog.com