今さらって感じもしますけど、テレビ東京とかでも最近よくやっているので見ました。一応言っておくと、日本のじゃないですよ。本家アメリカの『SUITS/スーツ』です。
1.あらすじ
学歴も資格もないマイク・ロスだったが、ひょんなことから敏腕弁護士ハーヴィー・スペクターのもとでアシスタントとして働くことに。しかし、マイクの正体がばれてはいけないので、ハーヴィーとともにそのことを隠しながらも、二人は数々の事件に挑んでいく。
『SUITS/スーツ』といえば、メインキャストを務めているメーガン・マークルがイギリス王室のヘンリー王子と結婚したことが大きな話題になりましたよね。今年に入って第一子アーチーが生まれて、幸せいっぱいといったところでしょうか。そんなメーガンがシーズン1でも、ちゃんと見ることができます。
2.典型的なリーガルストーリー
各一話完結で、基本的にハーヴィーのもとにきた事件を二人が解決していくという内容です。つまり、法廷もの(リーガルもの)の一つです。このジャンルはアメリカではよく作られていて、『グッドワイフ』や『私はラブ・リーガル』などはかなり人気があります。その中でも本作は、そのノリと主演二人の顔の良さからか、特に長寿シリーズとなっています。
事件に対しては、基本的にハーヴィーは私情を持ち込まない主義でこれまでやってきて、成果も出しています。一方のマイクは、事件の被害者に感情移入をしてしまい、自分が弁護する方に必ずしも味方できなかったりもします。それでも二人が正義を求めていることには変わりないので、より公正な解決のために、うまく折り合いを付けていくことになります。
法廷ものというと少し難しそうな印象もありますが、特にそういうわけではありません。まあ、わからなくて適当に聞き流していても、本作は普通に面白いと思いますが。
3.キャラとセンス
本作が一番面白いのは、二人が扱う事件じゃなくって、登場人物たちの掛け合いです。マイクとハーヴィーは、子弟のような関係ですが、そのやりとりがフランクで楽しい。また、嫌みなルイスをマイクが口で言い負かしたりするのも面白い。ハーヴィーの秘書のドナのちょっときつめの発言も実に良い!
あと、全体的にハイセンスでかっこいいんですよね。顔だけじゃなくて。それこそ、スーツの着こなし方が常にかっこいい。使っている言葉も、弁護士事務所の面々のほとんどがハーバード出身なので、スラングが少なくてセンスが良い。なんとなくこっちも気分が良くなります。
メーガンは、レイチェルというパラリーガル(弁護士見習いのような人)の役なのですが、ちょっと現実のメーガンのイメージがついてしまって厳しい。レイチェルはマイクと良い仲になったりするのですが、私としては「ヘンリー王子がいるのになあ」とか思っているんですよね。当時はまだ結婚もしていませんし、あくまでも役なので、何の関係もないのはわかっていますが。
4.まとめ
『SUITS/スーツ』はこんな感じでかっこいいし、テンポの良いのでおすすめ。一気見するというよりは、平日に一話ずつ見ていくというのが良さそう。見終わると、気分も良くなりますし(見終わってもまったくすっきりしないドラマもありますよ。『ウエストワールド』とか)。加えて、地上波で見られると思うので、今度放送されるときはぜひ見てみてください。
ちなみに、本作は現在アメリカで放送されているシーズン9をもって終了することが決まっています。それでも、安心してください。現在アメリカでは同時にスピンオフドラマ『Pearson』を放送中。『SUITS/スーツ』のメインキャラの一人であるジェシカ・ピアソンが弁護士として成長する姿を描いたもののようです。こちらも乞うご期待。