映画の並木道

古今の映画や海外ドラマについて紹介しています。ネタバレは基本的になく、ネタバレするときは事前にその旨を記しています。

映画『HOT SUMMER NIGHTS/ホット・サマー・ナイツ』~アブない夏の思い出~

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 今回は劇場公開されたばかりの新作『ホット・サマー・ナイツ』を紹介していきます。ミニシアター系なので、TOHOシネマズとかではやってないけど、ときには小さめの映画館で見るのも良いですよ。ちなみに、自分は横浜のシネマジャック/ベティで見てきました。いずれ、映画館もまとめて紹介しようかな。

 

 

1.あらすじ

 1991年、父を亡くして悲嘆に暮れる青年ダニエルは、夏の間、海辺の小さな町にやってくる。そこで、マリファナの売人として有名なハリーとつるむことになる一方、街一番の美女マッケイラと恋に落ちる。

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 主演のティモシー・シャラメは『君の名前で僕を呼んで』(2017年)以降、演技力が高く評価されています。繊細な思春期の青年という役柄が多いような気がします。そういった役柄をリアルに演じるのは、難しいものですが、この年齢の特権でもあります。

 

 マッケイラ役は、マイカ・モンロー。以前に『イット・フォローズ』の記事で取り上げたので、ここでは紹介を省きます。本作のマイカ・モンローは、そのしぐさがかなりエロいです。こんな美女がいたらヤバい。

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 製作会社がA24というところなのですが、最近注目されているので取り上げておきます。A24は、2012年設立という非常に新しい会社ではありますが、『ムーンライト』(2016年)、『レディ・バード』(2017年)など非常に良質な映画を作っています。映画を見るときに、製作会社を気にすることは少ないかもしれませんが、そういう視点で見てみると面白いこともあります。

 

2.アブない夏

 ダニエルは、この海辺の町でアブない夏を過ごすことになります。まずは、ハリーと一緒にマリファナを売り始めます。始めは、観光客を相手にし比較的小さな商売でした。しかし、さらなる利益を求めて、あぶない売人との仕事に手を出し始めます。

 

 その一方で、ダニエルはハリーの妹のマッケイラと恋に落ちます。しかし、ハリーはマッケイラとは疎遠状態にあるものの、妹を非常に大事に思っており、妹と付き合う人を痛めつけてやろうと思っています。また、妹も兄のハリーとつるんでいる人たちがあまり好きではないので、ダニエルはハリーとの関係を隠しています。よって、ダニエルはどちらにも嘘をついて、マッケイラと付き合っていくことになります。

 

 このアブなさがいかにも青春って感じで良いですね。ダニエルは、おそらく父を亡くした喪失感からか、こういったアブないことにどんどん突き進んでいきます。最初はちょっと冴えない感じもする青年だったけれど、徐々にワルの雰囲気も出てきて、積極的になります。そんなダニエルのひと夏で起こった変化が描かれています。

 

3.夏の思い出

 本作はそういった夏の思い出が詰まった作品です。少年のナレーションとか、音楽とかがそういった雰囲気をさらに醸し出しています。だから、色々考えるよりは、夏だなあというのを感じれば良いのかなと思います。実際にこんな夏だったら、とてもやっていられないと思いますが、それを楽しめるのがこの映画の魅力。

 

 舞台が1991年ということで、軽くレトロモダンな雰囲気が出ています。内容は関係ないけど、色使いとかが『ラ・ラ・ランド』(2016年)に似ている気がします。こういったちょっと古い感じだけど、かえってモダンな感じの雰囲気は最近の潮流なのかもしれません。このデザインは自分は結構好きです。

 

4.まとめ

 夏を感じるには最適な一本かなと思います。自分には絶対に起こりえないけど、なんとなく憧れてしまう夏。そんなものが凝縮されています。夏の最後にぜひ見に行ってみてください。