現地時間の8月11日にティーン・チョイス・アワード2019がカリフォルニアで行われました。若者の今のトレンドを見るのにちょうど良いので、さっそく見ていきましょう。
1.ティーン・チョイス・アワードって何?
そもそも、ティーン・チョイス・アワードとは、音楽、映画、テレビ、ファッション、インターネットなどの各分野でその年に最も活躍した人を、アメリカの13歳以上の男女による投票で選ぶものです。名前にも入っている通り、メインで投票するのはティーン(13~19歳)になります。
この賞が他のものと異なるのは、選出に批評家や目の肥えた一般人などが絡んでこない点です。あくまでも、普通のティーンが投票します。よって、作品の善し悪しよりは、どれだけヒットしたかがこの賞においては重要です。この賞に選ばれたものは今のアメリカの若者で最も人気があるということになり、トレンドを見る一つの目安にもなります。
ちなみに、受賞者にはサーフボード型のトロフィーが送られるのが慣例になっています。
2.受賞作品
ノミネート作品と受賞作を見ていきましょう。ただ、部門がかなりたくさんあるので、今回は映画の主要部門のみ紹介します。受賞作の文字は緑色になっています。
アクション映画部門
・『アベンジャーズ/エンドゲーム』
・『アントマン・アンド・ワスプ』
・『バンブルビー』
・『キャプテン・マーベル』
・『メン・イン・ブラック:インターナショナル』
・『スパイダーマン:スパイダーバース』
アクション映画俳優部門
・ロバート・ダウニーJr. 『アベンジャーズ/エンドゲーム』アイアンマン役
・ジャン・シナ 『バンブルビー』ジャック・バーンズ役
・クリス・エヴァンズ 『アベンジャーズ/エンドゲーム』キャプテン・アメリカ役
・クリス・ヘムズワース 『アベンジャーズ/エンドゲーム』ソー役 『メン・イン・ ブラック:インターナショナル』エージェントH役
・サミュエル・L・ジャクソン 『キャプテン・マーベル』ニック・フューリー役
・ポール・ラッド 『アントマン・アンド・ワスプ』『アベンジャーズ/エンドゲー ム』アントマン役
アクション映画女優部門
・スカーレット・ヨハンソン 『アベンジャーズ/エンドゲーム』ブラック・ウィドウ役
・ブリー・ラーソン 『キャプテン・マーベル』キャプテン・マーベル役
・エヴァンジェリン・リリー 『アントマン・アンド・ワスプ』ワスプ役
・ヘイリー・スタインフェルド 『バンブルビー』チャーリー・ワトソン役
・ゾーイ・サルダナ 『アベンジャーズ/エンドゲーム』ガモーラ役
・テッサ・トンプソン 『メン・イン・ブラック:インターナショナル』エージェントM役
SF・ファンタジー映画部門
・『アラジン』
・『アクアマン』
・『X-MEN:ダーク・フェニックス』
・『メリー・ポピンズ・リターンズ』
・『シャザム!』
SF・ファンタジー映画俳優部門
・ウィル・スミス 『アラジン』ジーニー役
・ザッカリー・レビ 『シャザム!』シャザム役
・メナ・マスード 『アラジン』アラジン役
・ジェームズ・マカヴォイ 『X-MEN:ダーク・フェニックス』プロフェッサーX役
・リン=マニュエル・ミランダ 『メリー・ポピンズ・リターンズ』ジャック役
・ジェイソン・モモア 『アクアマン』アクアマン役
SF・ファンタジー映画女優部門
・ナオミ・スコット 『アラジン』ジャスミン役
・エミリー・ブラント 『メリー・ポピンズ・リターンズ』メリー・ポピンズ役
・キーラ・ナイトレイ 『くるみ割り人形と秘密の王国』シュガー・プラム役
・ソフィー・ターナー 『X-MEN:ダーク・フェニックス』ジーン・グレイ役
・キャサリン・ウォーターストン 『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの旅』ティナ・ゴールドスタイン役
ドラマ映画部門
・『After(原題)』
・『ボヘミアン・ラプソディ』
・『ブレイク・スルー』
・『Five Feet Apart(原題)』
・『ヘイト・ユー・ギブ』
・『好きだった君へのラブレター』
コメディ映画部門
・『クレイジー・リッチ!』
・『インスタント・ファミリー~本当の家族見つけました~』
・『ロマンティックじゃない?』
・『Little(原題)』
・『名探偵ピカチュウ』
・『パーフェクト・デート』
悪役部門
・ジョシュ・ブローリン 『アベンジャーズ/エンドゲーム』サノス役
・ジョニー・デップ 『ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの旅』
・マーワン・ケンザリ 『アラジン』ジャファー役
・ジュード・ロー 『キャプテン・マーベル』ヨン・ログ役
・マーク・ストロング 『シャザム!』ドクター・シヴァナ役
・パトリック・ウィルソン 『アクアマン』オーシャン・マスター役
夏映画部門
・『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』
・『レイト・ナイト』
・『マーダー・ミステリー』
・『ラスト・サマー~この夏の先に~』
・『トイ・ストーリー4』
・『イエスタデイ』
こんな感じです。皆マーベルとディズニーが好きなんですね。というか、映画の面白さと俳優の上手さがまったく分けられていなくて、映画が面白いから俳優も好きっていう感じがします。だから、『アベンジャーズ/エンドゲーム』と『アラジン』が3冠しちゃっています。実際には映画がそこまで面白くなくても、俳優の演技が上手いってことはしばしばありますからね。
3.気になる映画
上で述べた作品の中には、日本での知名度が低かったり、これから公開される作品も含まれています。その中から私が気になった作品を2つピックアップしてみます。
『クレイジー・リッチ!』
独身女性がお金持ちの独身男性に出会うことで始まるラブコメディです。ストーリーは大したことはないかもしれませんが、注目したいのはそのキャスト。ハリウッドではほとんどなかったオールアジア系キャストです。アメリカで差別と言えば黒人に対するものがよく取り上げられますが、アジア人の立場も良いとはいえない。そんな中でも、アジア人がメインで登場するこの作品がアメリカでもヒットしたことは特筆しておくべき。
『イエスタデイ』
名監督ダニー・ボイルが手掛けるコメディドラマ。ある日、主人公はビートルズのいない世界に来てしまい、ビートルズの曲を知っているのが自分だけになる……という話。話が面白そうだし、ダニー・ボイルなので期待大。エド・シーランも出るらしいです。日本では2019年10月11日公開予定。
4.まとめ
ティーン・チョイス・アワードを見てきたのですが、いかがでしょうか。ティーン・チョイス・アワードには他にも音楽部門やyoutuber部門などもあります。そういったものも調べてみると面白いかも。