映画の並木道

古今の映画や海外ドラマについて紹介しています。ネタバレは基本的になく、ネタバレするときは事前にその旨を記しています。

タイトルだけで映画を見た気になろう評議会

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 世の中には、わざわざ時間とお金をかけて見るのがもったいない映画が存在します。Z級映画のことです。B級映画はそれなりに低めのクオリティを覚悟すれば、楽しめるものもあります。しかし、Z級映画はバカ映画だと割り切って見ても、なおつまらないという誰の得にもならない代物です。私もわざわざ見たいとは思いませんし、皆さんも見る必要はありません。

 

 では、なぜZ級映画がある程度存続しているかというと、それはタイトルによるところが大きいのではないでしょうか。Z級映画はタイトルだけは面白いものが多い。ですが、タイトルにつられて本編を見ると、後悔するという結末が待っています。ならば、タイトルだけで楽しんでしまえば良いではないか、というのが私の提案。

 

 具体的には、タイトルからストーリーを勝手に想像してみるということ。これなら、Z級映画を見る時間とお金の節約になる。ということで、ここから実際にある映画のタイトルと、そこから私が勝手に想像した内容を書いていきたいと思います。よって、これから書く映画の内容は全くもって実際のものとは関係ありません。くれぐれも混同されないように。

 

 Z級映画では、エイリアンが出てくるものが多いので、今回はエイリアンが出てくるZ級映画を扱ってみました。本物のエイリアンシリーズはこちらの記事に書いてあるもので、これらはA級映画です。

presbr.hatenablog.com

 

 

1.『エイリアンVSアバター

 21XX年、はるか昔に人間が宇宙に送った宇宙探査機ボイジャーがエイリアンたちの住む惑星にたどり着いた。エイリアンたちはこれを地球からの応援要請だと思い、皆で地球に向かう。そして、人類を支援するために、地球に大量の金塊を落とす。一方、そのときの地球には人類はおらず、アバターのみが生活していた。

 

 これは、しばらく前に起こった人類とアバターの最終戦争で、アバターが勝利したためである。人間が宇宙に送った探査機のことなど知る由もないアバターたちは、エイリアンからのコンタクトを地球侵略の宣戦布告だと思い込む。空から落ちてくる金塊により一般のアバターが被害に遭っていることに激怒したアバターの長であるアベターは、集団的自衛権を行使してエイリアンへの総攻撃を命令する。

 

 いきなりの攻撃に驚いたエイリアンだったが、彼らの体液は強酸である。負けるわけがないと思っていた。しかし、実はアバターの体液は強アルカリ性だった。その結果、両者が戦うと中和し合ってともに水になってしまった。この水は地球に恵みの雨としてもたらされ、いずれはまたここから新たな生命が誕生するだろう。かつての地球のように。

 

2.『エイリアン・イン・キューブ』

 例のごとく、キューブの中に訳も分からず閉じこめられたのは3体のエイリアン。技術者のNと詩人のC、そして軍曹のL。彼らは隣の部屋に行こうとするが、そこには無残に切り刻まれたエイリアンの死体があった。Cはこの状況に絶望し、詩を読み合って死を待とうではないかと提案する。だが、リアリスト思考のNとLはCの言うことを聞くはずもなく、キューブからの脱出方法を探り始める。

 

 2時間40分後、突如としてキューブが動き始める。彼らがいるキューブは急下降を始めた。およそ300mほど下がったところで、キューブは停止。しかし、あまりにも急に停止したため、中のエイリアンたちはキューブの天井に打ち付けられて死亡。

 

 実は、このキューブはエレベーターの試作機であり、エイリアンたちは安全確認のために乗せられていた。今回の実験により、あまりにも急な停止は体に良くないと気づいたエレベーターの開発者たちは改良して、より快適なものを開発した。それが現在のエレベーターの原型となっている。

 

ちなみに、本物のキューブはこちら

presbr.hatenablog.com

 

3.『エイリアン・インセプション 

 20XX年、人類はエイリアンの潜在意識に入り込む装置を発明した。最盛期から地球の人口は10分の1に減っていたが、この装置はエイリアンを撲滅する希望の光になる。そこで、人類はエイリアンを倒す戦略を立てた。それは、エイリアンの潜在意識に自らはエイリアンと人類の混血であり、それゆえに傍若無人な行動を繰り返すエイリアンたちを倒す使命があるという考えを仕込むものだった。

 

 その実験段階として、人間のダンに試してみたところ、ダンは人類を倒すことを自分の使命だと思い込んでしまった。ダンはこの使命に基づき、エイリアンに核兵器の在り処をリーク。残り1割の人類を全滅させる計画を立てる。

 

 だが、エイリアンがその情報を信じず、ダンを抹殺。エイリアンは報復として、自分たちのアバターを地球に送り込む。だが、人類はアバターの潜在意識に入り込むことに成功。そして、アバターは自分はエイリアンと人類を滅ぼす運命なのだと悟り、すべての人類とエイリアンを倒した。

 

 

 もう一度言っておくと、ここに書いた内容はすべて嘘です。私が勝手に想像を膨らませただけのものです。上にあげた映画を見ることはないでしょうし、見る必要もないのですが、一応確認しておきました。